ライスシャワーは、
1990年代を代表する名ステイヤーとして知られる競走馬です。
その活躍の中でも特に印象的だったのが、二度の「偉業阻止」です。
まず1992年の菊花賞では、ミホノブルボンの無敗でのクラシック三冠達成を阻止しました。
当時レコードタイムでの勝利でしたが、三冠を期待されていたミホノブルボンのファンからは不評を買い、「ヒール」的な扱いを受けることになりました。
さらに翌1993年の天皇賞(春)では、
メジロマックイーンの同競走3連覇を阻止する快挙を成し遂げました。
メジロマックイーンは当時「最強のステイヤー」と呼ばれ、1.6倍という驚異的な人気を集めていました。
ライスシャワーは徹底的なスパルタ調教を受け、限界まで体を絞って挑んだ結果、2馬身半差でメジロマックイーンを下し、新記録での勝利を収めました。
これらの勝利により、
ライスシャワーは「関東の刺客」「黒い刺客」という異名を得ることになりました。
名馬の記録達成を阻止したことで、
一時は「ヒール」扱いを受けましたが、後の活躍により「ヒーロー」として多くのファンに愛される存在となりました。
しかし、同年6月4日の宝塚記念で競走中に骨折し、
予後不良と診断され安楽死となりました。通算成績は25戦6勝で、7億2949万円余りの賞金を獲得しました。
ライスシャワーの死は多くのファンに衝撃を与え、京都競馬場に記念碑が建立されるなど、その人気と影響力を示しました。JRA賞特別賞を受賞し、競馬ファンの記憶に深く刻まれた名馬となりました
| 公開日 | 2024-09-17 23:15:14 |
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